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岡山大学大学院生への researchmap 登録の義務化と 今後について 2026年2月18日(水) JST「大学のDX化におけるresearchmapの活用」 オンライン開催 国立大学法人岡山大学 副理事(研究・産学共創総括担当)・副学長(学事担当)・上級URA 佐藤 法仁 "All rights reserved", OKAYAMA University, JAPAN. 本日の構成 2 1.国立大学法人岡山大学の紹介 2.国立大学法人岡山大学研究大学宣言 3.岡山大学研究ポリシー 4.大学院博士課程在籍者に対する「researchmap」への登録義務化 5.今後について:researchmapへの期待 6.おわりに

1.国立大学法人岡山大学の紹介 3

1.国立大学法人岡山大学の紹介 4 キャンパス面積約204万㎡ 市街地にありながら、広大なキャンパスを誇る国立大学 メ イ ン キ ャ ン パ ス は 市街地にありながら 東京ドーム16個分 津島地区 鹿田地区

5 2.国立大学法人岡山大学研究大学宣言 国立大学法人岡山大学は、 卓越した研究の強化推進 高度な教育・人材育成 先進的な医療・ヘルスケア 社会変革の実現 などを成すために、教学、人材、組織・制度等のすべての活動の根幹を 「研究力・イノベーション創出 」に 置き、世界と伍し、かつ地域の中核となる研究大学として社会とともに在り続けます。 (制定:2025年10月30日) 「研究大学とは何か?」という点があります。一般的には、「研究に特化した」、「研究を中心とした」、「研究 に重きを置く」などのイメージがあります 。ただ、国などの公式資料等において 、明確な研究大学の定義は ありません。また岡山大学においても長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与す る研究大学」に「研究大学」と示してはいますが、これまで明確な定義は定めていませんでした。 「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業 (J-PEAKS)」の採択後、毎年、事務部門を含めた各部局など に学長が足を運んで取り組みを説明しています 。教職員との意見交換において、研究大学の捉え方に違い があり、そのため業務や取り組み、さらには教育活動などにおいて 「研究大学」という点がぼやけてしまっ ている、時には「教育、教学が疎かにされる」という誤った見方も生まれてくる可能性があると感じました。

6 2.国立大学法人岡山大学研究大学宣言 そのため本宣言の策定には、大学経営戦略会議、そして法定会議である教育研究評議会、役員会、経営協 議会を経ています 。きちんと諸会議の審議を経て定めるという点は 、組織として本宣言の重みを置くこと にもつながるとともに、宣言に対する大学の考えを伝えることにもなります。 中には「いまさら研究大学宣言 ?」と思われる方もいるかもしれません 。しかし岡山大学が目指す研究大 学の姿をより明確にする 、解像度を上げるためには本宣言が必須 となります。さらには物事のロジックと して、「なぜこの取り組みを進めるのか?」、「どうしてこの戦略を立案しているのか?」など、大元となる明 確なもの(本宣言)がある場合とない場合では組織力も大きく変わります。 本宣言はパフォーマンスではなく、大学法人経営の原動力のひとつとなると考えます。 毎年度、那須学長が事務部門を含めた各部局に赴きJ-PEAKSの取組説明と意見交換を実施 ・岡山大学長期ビジョンの実現に向けての強い決意を新たに「国立大学法人岡山大学研究大学宣言」を制定 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14879.html ・「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の令和7年度の学内意見交換会を終了 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id14789.html 定例記者会見で「岡山大学研究大学 宣言」の意義と想いを述べる那須学長 7 3.岡山大学研究ポリシー 2023年10月30日の役員会(10月18日教育研究評議会承認)において、「岡山大学研究ポリシー」を改 正。主な改正のポイントとして、下記の点を明記しました。 ①岡山大学長期ビジョン2050「地域と地球の未来を共創し 、世界の革新に寄与する研究大学 」の実現 に根ざしている点 ②産業化や社会実装等のイノベーション創出に関わる点を含む点 ③生成系AIや研究インテグリティなどを明記した点 ④機器共用促進を含む設備整備等の研究環境の質向上と 研究に従事する者のパートナーとしての技術 職員の人材育成強化の点 ⑤岡山大学最重点研究分野の研究推進を行う点 ⑥岡山大学高等先鋭研究院のシステムを強力に推進する点 ⑦研究に従事する者「個人」ではなく、集団としての「群」を対象に研究推進を行う点 ⑧大学院博士課程(後期課程)に在籍する大学院生を「研究者」と位置づける点 ⑨高い研究能力を有して研究活動に従事する者に対しては、研究活動時間や活動費等のインセンティブ を与える点 ⑩リサーチ・アドミニストレーター(URA)は、岡山大学執行部の研究ブレーン組織を担うマネジメント人 材とともに、法人経営を担う人材としての大学内だけではなく社会とともに育成を図る点 岡山大学長期ビジョン2050をより確実に実現させ、社会変革を起こす”力”がある研究大学:岡山大学を目指して「岡山大学研究ポリシー」を改正 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id12553.html

8 4.大学院博士課程在籍者に対する「 researchmap 」への登録義務化 大学院生+教員に通知。 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/wp-content/uploads/2023/08/researchmap.pdf

9 4.大学院博士課程在籍者に対する「 researchmap 」への登録義務化

10 4.大学院博士課程在籍者に対する「 researchmap 」への登録義務化

11 4.大学院博士課程在籍者に対する「 researchmap 」への登録義務化 確認も します 2026年度 岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING) 募集要項より 岡山大学次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)募集要項・応募方法 https://www.ou-spring.orsd.okayama-u.ac.jp/apply/ 通知は、JST「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の岡山大学事業採択者であるOU- SPRING生にも通知しています。 また毎年のOU-SPRINGの「募集要項」にも「OU-SPRING対象者の義務」として明記しています。 12 4.大学院博士課程在籍者に対する「 researchmap 」への登録義務化 大学院生の「活動の見える化」へ。 例)共同・受託研究 「共同・受託研究=教員」という固定観念の打破。 大学院生(もちろん職員も含め)でも共同・受託研究を受けられる。 「大学院生は共同研究者の代表者になれない」という固定観念の打破へ 諸規定に「大学院生は共同研究者の代表者になれる」と明記(規定改正) あるご意見:「大学院生は“学生”なのだから・・・」(「雇用」という概念に縛られ、上位にある「所属」という 概念を忘れがちです。所属>雇用。) 大学の対応:岡山大学研究ポリシーでの扱い。「研究者扱い」である以上、研究倫理や安全保障輸出管理 等はきちんと守ってもらう。研修・講習も受けてもらう。 研究データ(オープンサイエンス、オープンアクセスなど)の対応にも寄与。 13 5.今後について: researchmap への期待 ①査読の有無を必須項目として設定いただきたい 現在は「空白」でも登録が可能 現在、データ取り込みの場合、デフォルトで「査読無し」にチェックが入っています。 成果を中心とする実績状況調査では 、「査読付き論文数 」が指標となっています 。そのため、「査読の有 無」が空白のものは、毎回、教員に連絡して確認を取っています。 教員数も多く、業績がいくつもあるため 、やり取りや情報の再度入力 ・確認などで、大学DX化と反して 膨大な労力と時間、労務費コストを割いています(教員の研究時間の確保にも影響するかと思います)。 必須化希望 14 5.今後について: researchmap への期待 ②論文形式を新設のうえ、必須化として設定いただきたい 現在は、「総説論文」や「症例報告」も同列で登録可能であり、国などが求める「査読付き論文」である「学 術論文誌」、あるいは「国際会議会議録(プロシーディングス)」に掲載された論文のみの抽出が不可となっ ています。 これも抽出に膨大な労力と時間、労務費コストを割いています。 項目の新設 & 必須化希望 論文形式 □学術論文誌(原著論文) □国際会議会議録(プロシーディングス)に掲載された論文 □上記以外の会議録、抄録 □総説論文 □症例報告 15 5.今後について: researchmap への期待 ③OA義務化の対象が分かる項目を新設していただきたい ④OA対応済みが分かる項目を新設していただきたい 各大学でOA義務化に対応しているか確認しているところを researchmapの活用によりデータの抽 出を容易に行いたい。 この項目があるだけで、煩雑な対応をしなくてもresearchmapで一発データ抽出が可能に。 項目の新設 & 必須化希望 OA義務化対象 〇 対象 〇 対象外 OA対応 〇 対応済み 〇 未対応 ③ ④ 2026年に即時OA対応へ向けた改修を予 定している researchmapに大きな期待 をしいます 16 5.今後について: researchmap への期待 ⑤機器共用(コアファシリティ)との連携の項目が欲しい 機器共用(コアファシリティ )の強化推進が求められる中で 、各大学がコアファシリティポータルサイトを 強化していますが、他方で統括部局(共用機器を管理している部署 )が管理していない研究者個人の研究 機器等もあるのが事実です。 本来は統括部局で管理、共用化するのが筋ですが、個々の事情があり、研究室に良い・貴重・希少な研究 機器が埋もれている場合もあります(大規模大学のほど、より埋もれているかもしれない?)。 researchmapに、「所有する研究機器等 」という項目を新設して頂ければ 、誰がどのような研究機器 を持っているのかが検索しやすくなります(共用の可否の項目もあればなお良い)。 これは技術職員のresearchmapへの登録推進とつながっており 、researchmapに「扱える研究機 器等」という項目があれば 、「この人はこの研究機器が使える=この手技 ・手法を持っている」とある程度 判断でき、相談や分析依頼、共同研究などにもつながる可能性があります。 これは教員も含めて、researchmapを通してのスキルの見える化にもなり、個々の大学でHPなどを 整備しなくてもよくなり 、効率化も図れます 。そして何よりも 連携の輪が広がり、わが国の科学技術 ・イノ ベーション活性化等にも寄与します。 17 6.おわりに 私たち大学は変わらなければいけません。それもこれまでの常識を超えて、スピード感を持ってです。 この変化にはさまざまな手段、方法などがあると思います。そのひとつにresearchmapの活用がある と思います。本日、ご紹介した大学院生への義務化についても 、大学改革(大学における組織 ・制度改革) において、ロジックを形成する中で researchmapを活用しました 。さらには義務化した後に 、共同研究 代表者の課題点なども洗い出され、改善することにもつながりました。 岡山大学の取組は、他機関でもすぐに横展開できるものだと思いますので、ぜひ活用頂ければと思いま す。また今後、researchmap改修と2029年リリース予定に向けての一助ともなれば幸いです。

【本件問い合わせ先】 岡山大学研究力・イノベーション創出強化実現会議 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟 E-mail:innovation◎adm.okayama-u.ac.jp 岡山大学J-PEAKS HP : https://j-peaks.orsd.okayama-u.ac.jp/ 岡山大学 東京駐在 佐藤法仁(副理事・副学長・上級URA) E-mail:norito-satoh◎cc.okayama-u.ac.jp