researchmapの即時OA対応 改修について 令和 8年 1月 30日 情報基盤事業部 人材情報グループ
researchmap即時OA改修の概要 • 即時OA関係項目の追加 – DOI、URLに対し「無償でアクセス可能」のチェックボックスと、「公開開始(予定)日」(エン バーゴ解禁日)を設定 – DOIについてはランディング先の種別(出版者サイト、リポジトリ、その他)を登録可能とする • 根拠データ、研究データへの対応 – 「論文」「MISC」に「関連情報URL」を設定し、根拠データ等、本文へのリンク以外のURLを 明示的に登録可能とする – 業績種別「研究データ」の追加 • DOIをキーにした機能強化 – DOIによる取り込み機能をJaLC、DataCiteに対応 – OpenAlexデータを用いたAIによる無償アクセス可否情報の追加 2
1.「論文」「MISC」入力画面 ①「検索するDOI」の対象を、Crossrefに加 えJaLC、DataCiteにも拡充する。 ② DOI欄の下にランディング先を示すラジオ ボタン(出版者サイト、リポジトリ、その 他)を設定。上段のDOI欄は出版者サイトを、 下段のDOI欄はリポジトリを初期値とする。 ※対象は新規に登録されるDOI。既に登録さ れているDOIはラジオボタンにチェックは表 示されない。 ③ DOI欄の下に即時OA関係項目「無償でアク セス可能」のチェックボックスを設定し、無 償アクセス可否を設定できるようにする。 ④ DOI欄の下に即時OA関係項目「公開開始 (予定)日」入力欄を設定。入力された場合は、 公開日以降にリンク先へアクセスが可能にな る機能を実装する。 3 ① ② ③ ④
1.「論文」「MISC」入力画面 ⑤URL欄の下に即時OA関係項目(「無償で アクセス可能」「公開開始(予定)日」) を追加。 ⑥「関連情報URL」を設定。論文ではなく、 研究データなどの参照が可能なURLの入力 欄とする。論文本体へのリンク情報でな い旨明記し注意を促す。 ※補足 画面上からは「URL」を2つしか登録でき ないが、ファイルインポート(JSON)、API を利用すると2つ以上の入力が可能 4 ⑤ ⑥ ※入力画面の一部サンプル
2.「論文」「MISC」業績詳細画面 5 ① ② ③ ① ② ③ ④ ⑤ 関連情報URL ⑦’ ⑦ 出版者サイト 出版者サイト ⑦ 「論文」MISC」入力画面で「無償でアクセス 可能」にチェックが入っている場合、業績詳細画 面で、 「無償でアクセス可能」を表示する(改 修後は、「本文へのリンクあり」の表記は「無償 アクセス可」に変更される)。 DOI、URLは「公開開始(予定)日」が入力されて いる場合、公開日後にリンクを表示し、それ以前 は表示しない。ただし、「公開開始(予定)日」が 入力されていない場合はリンクを表示する。 ⑦’ランディング先の種別(出版者サイト、リポ ジトリ等)をラベル表示する。
3.業績検索画面 6 ① ② ③ ① ② ③ ④ ⑤ □ 無償アクセス可のみ ⑧ 業績検索画面に、検索対象を、無償でアクセス可能かつ検索時にアクセス可能な業績に限定するチェックボックスを追加。 チェックされている場合、「無償でアクセス可能」にチェック有、かつ「公開開始日」が検索日以前のものがヒットする。 無償アクセス可のうち 、 検索時に アクセス可能な 業績に限定⑧ 4.業績種別「研究データ」の増設 7 ① ② ③ ④ ⑨ 業績情報に「論文」「MISC」等に加え、「研究データ」を追加する。 データ項目:DOI、即時OA関係項目、タイトル、掲載日、データ種別、フォーマット、内容、URL、 ライセンス情報、アクセス権、データ管理機関、公開の有無(公開範囲の設定) 等 ※タイトルと掲載日は必須項目 ※内閣府が定めるメタデータ共通項目に準拠 また、「論文」と同様にDOIでの取り込み機能を実装する。 Crossref、JaLC、DataCiteからの取り込みを可能とする。 研究データ ⑨
4.業績種別「研究データ」の増設(画面例 1) 8
9 4.業績種別「研究データ」の増設(画面例 2)
10 4.業績種別「研究データ」の増設(画面例 3)
11 4.業績種別「研究データ」の増設(画面例 4)
5.外部システムとの連携 12 対象の業績情報 登録方法 備考 OpenAlex 「論文」 「MISC」 AIによる自動登録 既存の業績情報に「無償でアクセス 可能」を補完する 「研究データ」は対象外 JaLC DataCite 「論文」 「MISC」 「研究データ」 登録利用者が業績編集画面のDOI検 索ボックスから検索して取り込む 新たに取り込み対象となる外部の情報源について、取り込み先となる業績情報および情報の登録方法は以下になります。
6.その他 • 各種APIに「公開開始(予定)日」の項目を追加し、データ取得および更新を可能とする。 • 各種APIにDOIランディング先種別の項目を追加し、データ入出力を可能にする • 各種APIに項目「関連情報URL」を追加し、データ入出力を可能にする • 各種APIに業績種別「研究データ」を追加する • BiBTeX、RIS、「テキストで表示」についても即時OA関係項目を出力可能とする • 業績情報「その他」にある「添付種別」から「実験データ」、「発表資料」を削除する • 業績情報「その他」に登録されている情報について、「添付種別」が「実験データ」または「発表資料」 に区分 されているデータについて、業績情報「研究データ」に移行する • OA化促進として、非OAとして業績を登録しようとした際に、OA化するための案内文言を画面に表示する 13
14 researchmapの即時OA対応 開発スケジュール 令和7(2025)年度 令和8(2026)年度 令和9(2027)年度 researchmap 即時OA対応の改修 受入テスト/運用準備(令和8年4月~令和8年7月) ★リリース(令和8年8月) 開発(令和7年10月~令和8年3月) API等技術仕様公開(令和7年12月)★ ★トライアル環境公開(令和8年4月) 上記予定が変更となる場合は、事前にご連絡いたします。 機関担当者および開発ベンダーの皆様へのお願い researchmapとデータ連携されている場合は、12月に公開した技術仕様をご覧の上、改修のご 検討をお願いいたします。
まとめ • 即時OA関係項目として、「無償でアクセス可能」フラグ、「公開開始日」、DOIのラン ディング先種別を設定する • 根拠データ、研究データへの対応として、「関連情報URL」項目の設定、業績種別 「研究データ」の増設を行う • DOIをキーにした機能強化として、取り込み対象のRA拡充、OpenAlexデータを用いた無 償アクセス可否情報の自動登録機能を実装する • 令和7年度中に開発を実施し、令和8年度8月頃リリース予定 15
16 「論文等研究業績の即時オープンアクセスへ対応する改修」説明会での(2025年10月開催)のQ&A 質問 回答 1 業績詳細画面に公開開始(予定)日が入力された場合、公開日後 にリンクが表示されるとのことですが、公開開始日は業績画面 上で確認できますか。リンクが表示されないだけでしょうか。 公開開始(予定)日前はリンク情報(DOI、URL)は表示されず、 入力された公開開始日が表示されます。 例えば公開開始日が「2026/11/30」と入力された場合、 2026/11/15に業績詳細画面を閲覧すると、「公開開始日 (2026/11/30)」と表示されます。APIでは、公開開始(予定) 日前にアクセスした場合、リンク情報のDOIやURLは表示され ません。 2 研究データの添付ファイルの容量の上限を教えてください。 1ファイル10MBまで登録できます。ただし、研究者1人の上限 は1GBですので、researchmap上への登録は推奨していま せん。各機関の研究データリポジトリへの登録をお勧めします。 また、シークレットURLなど研究データ管理の機能は設定しま せん。 3 エンバーゴ期間が入力された業績は、期間終了後に即時公開と なるのでしょうか。研究者の確認が必要でしょうか。(エンバーゴ 期間が途中で変更になるケースを想定しての質問です) エンバーゴ期間が入力された業績は、再確認なしに期間終了 後、即時公開となります。 4 業績情報「その他」から「研究データ」に移行された場合、業績ID は変更されますか。 移行されても業績IDは変更されません。 5 OpenAlex経由での補足情報の追加で書誌の同定にはDOIを 想定ですか。researchmap上のレコード補足が目的で、 OpenAlexから新規レコードは追加されたのでしょうか。お手 数をお掛けしますご回答の程、よろしくお願いいたします。 書誌の同定にはDOIだけでなく、その他項目も参考情報とし て、researchmapのAIが判断します。 6 開発用のAPIキーは何時から利用できますか。再取得は必要で しょうか。 開発用のAPIキーは、これまで通りに利用できます。トライアル 環境では、4月からAPIを使って確認できます。 7 カスタム研究データ項目の利用例を教えてください。 カスタムデータとは各研究業績に追加できるカスタムデータ項 目を指します。論文、MISCにデータ項目を追加できますが、研 究データにも項目を追加できるということです。論文のカスタ ム項目では、学内資金の利用有無記載欄に設定する等の活用例 があります。
17 質問 回答 8 「研究データ」の増設(画面例 3)で,「添付種別」のプルダウンに はどのような項目が表示されのでしょうか。また、複数ファイル の集合体のZIPなども許容されますか。 「添付種別」のプルダウンでは以下の項目が選択できます。ま た、添付ファイルにはzipファイルも掲載できます。「研究デー タ」の「添付種別」のプルダウンは、論文等と同じです、 preprint:プレプリント・著者最終稿 published:発表資料 experimental:実験データ summary:要約 others:その他 になります。 9 「データ連携している場合は技術仕様をご覧の上、改修の検討 をお願いします」と記されています。具体的にどのような場合に どのような改修が必要になるのでしょうか。 即時OAや研究データの項目、業績情報が増えるため、これらの 情報を取り込む、または参照する場合は、API及びデータのイン ポートエクスポートに対応する改修が必要となります。取り込ま ない、参照しない場合は必要はないと思われますが、システム のご担当者とご相談ください。 10 DOIをキーにした機能強化は、CNRIハンドルが付与された論 文に適応されないのでしょうか。 DOIをキーにした機能強化は、CNRIハンドルが付与された論 文には適応されません。 11 OpenAlexからの取込みの場合、掲載誌のISSNは取り込まれ ますか。 OpenAlex由来はOAフラグ(無償アクセス可否情報)のみで す。ISSNは取り込まれません。 12 OpenAlexのAIによる自動登録機能は、従来のWeb of ScienceやScopus等の連携機能と同じでしょうか。ソースの 拡大以外に、違いがあれば教えてください。 OpenAlexからは無償アクセス可否情報のみ追加されます。 13 資料8ページに「ランディング先の名称」という記入欄がありま す、これは何に使われるのでしょうか。(画面に表示されるのは ランディング先種別のように見えました) 研究データの「ランディング先の名称」は、メタデータ共通項目 に準拠した項目となります。 14 改修で、使えなくなる連携機能はありますでしょうか。機能や項 目の追加のみですか。 連携するデータ項目が追加されるだけです。 15 JaLCからの取り込みは、新規の業績登録だけですか。既登録 データの上書きも可能でしょうか。教員が業績を入力し、後から DOIをキーに正確な書誌情報に更新することはできますか。 新規の登録、既登録データの補完(上書き)の両方が可能です。
18 質問 回答 16 業績情報「研究データ」への移行は自動的にされるのでしょう か。 業績情報が「その他」に登録され、添付種別が実験データまたは 発表資料に区分されているものだけが対象です。その他は移行 されません。 17 改修で科研費の課題番号に紐づいた論文、研究データの抽出・ 確認はできますか。 技術上は可能です。個別にご相談ください。 18 APIで連携している場合、すでに登録されているものへの影響 はありますか。論文データをAPIで参照、登録をする際にOA項 目が追加されると思いますが、APIバージョンなども変わりま すか。 APIのバージョンは変更され、OA項目が追加されますが、既存 のデータ項目名は変わりません。 19 DOIが発行された時点でデータは機関リポジトリ等保存先が決 まっていると思います。DOIが発行されず、researchmapに データが保存されるのはどのようなケースでしょうか。 登録するリポジトリがない機関に所属しない研究者が、PDF等 でresearchmapに直接業績を登録することなどが考えられ ます。 20 学内業績管理システムと、researchmap との間で双方向の データ連携をしています。研究データも、双方向でデータ連携が できますか。 可能になると思いますが、取り込む場合は、学内管理システム の改修が必要になります。 21 外部システム連携では、研究者は何をすればよいのでしょうか。 AIによる自動登録は特に何もしなくても無償アクセス可否情報 が補完されます。 22 既にresearchmapへ登録されている業績データに対して、新 たな表示形式を適用させたい場合はどうすればよいでしょう か。一度当該業績を削除のうえ、再登録となりますでしょうか。 削除、再登録は不要です。項目が追加されるかたちですので、 リリース後に自動で適用され、以後利用者にて追加更新を行え ます。 23 追加される項目は、レコードフォーマットの既存項目の途中に設 定されるのでしょうか。あるいはレコードの末尾に追加されるで しょうか。 後者に近いかと思われます。既存のフォーマットにある see_alsoの項目に、要素が追加されます。 24 データ連携で既存データの上書きはできますか。 上書きは可能です。ただし、権限等でできない場合もあります ので、マニュアルをご参照ください。 25 新しく追加された業績種別(研究データ)で想定するユースケー スを教えてください。 研究情報の共有や公的資金による研究開発の成果報告等とし てご利用いただくことを想定しています。 26 改修は、リポジトリで即時OAとして公開された論文や研究デー タへ、researchmapからのリンクで導線を作るということな のでしょうか。 そのように捉えていただいて結構です。 19 質問 回答 27 「業績情報『その他』にある『添付種別』から『実験データ』『発表資 料』を削除する」「 業績情報『その他』に登録されている情報につ いて、『添付種別』が『実験データ』または『発表資料』 に区分さ れているデータについて、業績情報『研究データ』に移行する」の 作業はJSTが一括で作業をするのでしょうか。 JSTが一括で移行いたします。機関での対応は不要です。 28 DOI欄の即時OA関係項目「公開開始(予定)日」入力欄は、デー タ本体ではなくメタデータの公開開始ということでしょうか。リ ンクが公開開始日まで有効にならないことで、本文ファイルがエ ンバーゴ中のメタデータにアクセスできなくなることを懸念して います。 データ本体の公開開始日を想定しています。本機能はあくまで リンクを非公開にする機能ですので、状況に応じて適宜ご活用 ください。 29 バージョン違いでDOIが複数生じることもあるのではないで しょうか。 バージョン違いのDOIを複数登録できます。ただし、各DOIに ついて「それがどのバージョンか」までは記録されません。登録 されたDOIを利用してください。 30 今回の改修に対応しない場合も、researchmapへのデータ提 供に影響はないと考えてよろしいでしょうか。 インポート/API更新に問題ないと思われますが、12月に公開し た技術資料をご確認ください。 31 「無償でアクセス可能」へのチェックについては、csvでのイン ポートでまとめて登録可能ですか。 可能となります。 32 「論文」欄にリポジトリへのリンクを貼っている場合、今回の改修 で設定の変更等は必要でしょうか。 変更の必要はありません。 33 学内の研究者DBとresearchmapを連携しています。今後も、 rm⇒大学DB、大学DB⇒rmへの双方向でのデータ連携システ ムは維持されるのでしょうか。 当面維持される予定です。 34 即時OAでは、4つの競争的資金についての義務化とのことな ので、財源と業績の対応が重要となると思います。そうした改修 は今回はされないということでしょうか。 researchmapには、これらを判断する情報がないため、今回 の改修では実施しません。
20 質問 回答 35 「無償アクセス」=「オープンアクセス」ではないと思いますが、問 題がないでしょうか。たとえば、メール等で著者に連絡して、そ れを送ってもらうのでも「無償」と誤って解釈する可能性がある と思いますが、いかがでしょうか。 無償アクセス可能とは、フリーアクセスが可能と考えています。 国が進める即時OA化への適応することを意図しています。即 時OA政策の具体的方策に関する FAQ で内閣府が「当面の 間、電子ジャーナルへの掲載後即時にインターネットから無料で アクセスできること、が基本方針における即時OAに対応したも のとみなします」に即して設定したいと思います。 36 トライアル環境での公開について、誰がアクセスできるのでしょ うか。トライアル環境に入力したデータは本番環境へ引き継がれ ますか。トライアル環境では機能制限がありますか。 トライアル環境は事前に登録された方だけがアクセスできま す。トライアル環境で登録したデータは本番環境に移行されま せん。トライアル環境の機能制限は基本的にありませんが、本番 環境と異なるため、パフォーマンスに違いがあります。 37 表示例として紹介された「無償でアクセス可能」では、本文を読 めるかどうかがわからず、ランディングページに到達できればア クセス可能と入力されてしまわないでしょうか。 ご指摘の可能性は否定できません。例えば出版社サイトに登録 が必要であるにも関わらず、そのサイトへのリンクを研究者が記 載してしまうケースです。researchmap側では判断できませ んので、情報を登録される方にご留意いただきたいと考えてお ります。