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国立国会図書館 令和 4 年度 Web NDL Authorities に関するアンケート結果の概要 1 / 7 令和 4 年度 Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス) に関するアンケート結果の概要

  1. アンケート概要 調査期間 :令和 4 年 9 月 1 日(木)から 11 月 30 日(水)まで 有効回答数:219 件 調査項目 :全 11 問(選択式 8、自由記述式 3)

  2. 回答内容の分析1 (要旨) ・回答者の属性別では、図書館員の回答が最多であった。図書館員は利用頻度も高い。 (2- 12 、2-3-1) ・ 図書館員は、 読みや生没年、 分類記号等の典拠データの情報自体の利用が最も多いのに対 し、 図書館員以外の利用者は、 典拠データを使った資料検索のための利用が最も多い。 図 書館員以外の利用者でも、 著作権情報 (没年情報) の確認、 音訳・点訳作業のための読み の調査等、典拠データの情報自体の利用も多く挙げている。 (2-4-1,2-4-3) ・典拠データを通じて外部データベースの情報を参照するために利用するという回答も複 数にのぼり、 自由記述では、LCSH とのリンクを評価する、 他の関係機関との連携を求め るとの意見があった。 同じく自由記述では、NDL サーチとリンクしてほしい、NDL オン ラインでも典拠 ID から検索できるようにしてほしいなど、 当館が提供する他のサービス との連携を求める声が寄せられた。 (2-4-1、2-6) ・ 改善要望では回答者の属性による傾向の変化は少なく、 全体として、 典拠作成対象の拡大 や、生没年(特に没年)追記等、典拠データの内容の拡充を求める意見が最も多かった。 (2-6) ・今回初めて満足度を問うたところ、90%の高い評価を得た。 ただし、 利用頻度が高い回答 者ほど満足度が高く、 不慣れな回答者は満足度が低くなる傾向にある。 また、 サービスの 仕組みがわかりにくいといった指摘のほか、そもそも Web NDL Authoritiesが知られて いないのでもっと PR した方がよいとの意見があった。 (2-5、2-5-2、2-6)

2-1 回答者の属性 「図書館員(64 件:29%)」が最多であり、「会社員・公務員・団体職員(事務職・その他) (29 件:13%) 」 「会社員・公務員・団体職員(研究職・技術職)(26 件:12%)」の順に続く。 平成 30 年度に続き、「図書館員」が最多となったが、回答者全体に占める比率は 42%から 29%に減少している。その背景として、今年度は、NDL 公式 Twitter による広報を積極的に行 ったことが影響していると考えられる。

1 本文中の百分率は、各質問の有効回答数を母数にしている。 「 (選択式、複数回答可) 」とあるものは、合計 が 100%を超える。 2 本アンケート結果の概要における項目番号を指す。以下同様。

国立国会図書館 令和 4 年度 Web NDL Authorities に関するアンケート結果の概要 2 / 7 回答者の属性(n=219 件) 2-2 Web NDL Authoritiesを知ったきっかけ(選択式、複数回答可) 平成 26・28・30 年度と同様に「国立国会図書館ホームページで(98 件:45%) 」が最多であ った。次いで、「インターネットで (92 件:42%)」、「国立国会図書館オンラインの書誌詳細画 面で(57 件:26%)」、「職場の上司・同僚の紹介で(34 件:16%)」が多く見られた。

Web NDL Authoritiesを知ったきっかけ(複数回答可)(n=219)

2-3 利用頻度 利用頻度 (単一回答) では、 「月に1 回以上 (47 件:21%) 」 、 「週に1 回以上 (46 件:21%) 」 、 「ほぼ毎日(26 件:12%) 」で、月に1 回以上利用している回答者が全体の 54%を占めた。そ の一方で、 「今回が初めて(43 件) 」が全体の 20%にのぼった。

利用頻度(n=219)

2-3-1 利用頻度(回答者の属性別) 利用頻度を回答者の属性別にみると、図書館員 (n=64)の 75%が月に 1 回以上、55%が週に 1 回以上利用していた。図書館員を除くと、月に1 回以上利用する割合は 46%、週に 1 回以上 の利用は 24%であった。特に、母数は少ないものの、出版・報道関係(n=6) 、自由業・自営業 (n=12) 、会社員・公務員・団体職員(研究職・技術職) (n=26)の順で利用頻度が高い傾向に ある。

98 92 57 34 15 9 21 0 20 40 60 80 100 120 国立国会図書館ホームページで インターネットで 国立国会図書館オンラインの書誌詳細画面で 職場の上司・同僚の紹介で 司書課程の授業で 国立国会図書館の刊行物(チラシ等)で その他 ほぼ毎日 12% 週に1回以上 21% 月に1回以上 21% 年に1回以上 17% 数年に1回 3% 今回が初めて 20% 利用していない 6%

国立国会図書館 令和 4 年度 Web NDL Authorities に関するアンケート結果の概要 3 / 7 Web NDL Authorities の利用頻度(属性別)

2-4 利用状況 利用目的(選択式、複数回答可)では、「典拠データから国立国会図書館オンラインで資料 を検索するため (111 件:51%) 」 、 「読みや生没年・分類記号などの典拠データの情報を参照す るため(100 件:46%)」、「典拠データを通じて外部データベースの情報を参照するため」(50 件:23%)」が多数を占める。

利用目的(複数回答可) (n=219)

2-4-1 利用目的(回答者の属性別) 属性別にみると、 図書館員 (n=64)の 73%が 「読みや生没年・分類記号などの典拠データの 情報を参照するため」を利用目的として回答しているのに対し、 図書館員以外の回答者 (n=155) は、 どの属性も「典拠データから国立国会図書館オンラインで資料を検索するため」 が最も多 かった。

図書館員の利用目的(複数回答可) (n=64)

図書館員以外の利用目的(複数回答可)(n=155)

国立国会図書館 令和 4 年度 Web NDL Authorities に関するアンケート結果の概要 4 / 7 2-4-2 よく利用する機能 よく利用する機能(選択式、複数回答可)としては、「検索リンクボタンによる国立国会図 書館オンラインの検索(124 件:57%) 」が最も多く、 「関連名称・上位語や関連語等へのリン ク(66 件:30%) 」 、 「VIAF(バーチャル国際典拠ファイル) ・米国議会図書館LC Linked Data Service・日本古典籍総合目録データベースへのリンク(36 件:16%) 」が続いた。これらは平 成 26 年度以降の回答とほぼ同様の傾向である。

よく利用する機能(複数回答可) (n=219)

2-4-3 具体的な利用状況 具体的な利用状況 (自由記述)の傾向は次のグラフのとおり類型化できる。 最も多かったの は、「目録作業の参考」であった。

具体的な利用状況(自由記述)

上位 5 類型に見られる主な利用状況は次のとおり。なお、 今回のアンケートで当該サービス を初めて知ったとの回答も複数見られた。 ① 目録作成の参考 ・資料に付与する適切な件名を、分類記号検索やグラフィカル表示を用いて確認 ・資料の分類付与(NDLC、NDC)の参考に、件名の代表分類を確認 ・著者名の読み・英語表記・別名を確認 ・自館で作成する典拠ファイルの情報源の確認 ② 資料の検索 ・Web NDL Authoritiesで著者名の別名を確認し、NDL オンラインや NDL サーチで検索 ・Web NDL Authoritiesで件名の上位語・関連語を確認して、NDL オンラインで関連資料を 29 18 11 8 7 7 2 2 1 13 0 5 10 15 20 25 30 35 目録作業の参考 資料の検索 レファレンスツールとして 著作権情報の確認 音訳・点訳のため 調査研究 典拠の識別子を知るため 司書過程の授業・学習 アプリ・サービスの開発 その他 国立国会図書館 令和 4 年度 Web NDL Authorities に関するアンケート結果の概要 5 / 7 検索 ③ レファレンスツールとして ・人名辞典等に掲載されていない人物を調査 ・著者の表記の揺れや別名を調査 ・外国人名における姓と名の区別の根拠を調査 ④ 著作権情報の確認 ・自館デジタルアーカイブで提供する資料の著作権保護期間を確認 ・青空文庫に作品を収録する際に没年を確認 ・個人向けデジタル化資料送信サービス対象資料の著作権保護期間を確認 ⑤ 音訳・点訳のため ・録音・点字資料の作成に当たり、著者名の正しい読み方を確認

2-5 Web NDL Authoritiesの満足度 今回の個別アンケートで初めて満足度を問うたところ、 「満足」 「どちらかといえば満足」 を合わせて 90%だった。

満足度(n=219)

2-5-1 満足度(回答者の属性別) 満足度を回答者の属性別にみると、教職員(大学教員を含む。 )及び学生・大学院生の満足 度がそれぞれ 100%、図書館員が 98%と高かったのに対し、出版・報道関係(67% (n=6))、会 社員・公務員・団体職員(研究職・技術職)(76.9% (n=26))、会社員・公務員・団体職員(事 務職・その他)(82.8% (n=29))が低い傾向にあった。

満足度(属性別)

2-5-2 満足度(利用頻度別) また、満足度を利用頻度別に見ると、月に 1 回以上利用している回答者( 「ほぼ毎日」 、 「週 満足 26% どちらかと いえば満足 64% どちらかとい えば不満足 9% 不満足 1%

国立国会図書館 令和 4 年度 Web NDL Authorities に関するアンケート結果の概要 6 / 7 に 1 回以上」又は「月に1 回以上」と回答)の満足度が92%であり、特に「ほぼ毎日」と答え た回答者の満足度は 96%だった。その一方、「今回が初めて」、「利用していない」と答えた回 答者の満足度は、それぞれ 88%、67%だった。

満足度(利用頻度別)

2-6 Web NDL Authoritiesへの意見、要望 特に改善 ・ 充実すべき点(選択式、 複数回答可)は、 「データの内容の充実度 (97 件:44%) 」 、 「検索・操作のしやすさ(73 件:33%)」、 「画面の見やすさ・情報へのアクセスしやすさ(60 件:27%)」の順に多かった。なお、「特になし(47 件:22%)」を選択した回答者の大半(45 件)が、 「満足」又は「どちらかといえば満足」を選択していた。

特に改善・充実すべき点(複数回答可) (n=219)

特に改善・充実すべき点(自由記述)や意見・感想(自由記述)に寄せられた主な意見は、 次のとおりである。なお、 利用頻度が低い回答者の中に 「Web NDL Authoritiesの目的や検索方 法の説明が少なく、 よく分からない」 といった意見が散見されたほかは、 利用頻度又は満足度 と改善要望、意見・感想の内容との間に目立った関係性は見られなかった。

① 典拠データの拡充 <作成対象の拡大> 件名付与資料群の拡大、著者標目採用範囲の拡大(雑誌記事索引等)、 データ件数の拡充 <内容の拡充> 生没年や経歴等の注記等の充実(情報が足りず人物が特定できないとの声が複数あり) 、 別名に読みを付与してほしい LCCN の追加、LCSH とのリンクの充実(LCSH とのリンクを評価するとの意見あり) 、 ② 機能拡張、検索・表示 <機能の拡張> 自動で検索窓にカーソルを移動してほしい、人名・団体名データの一括ダウンロード機 能(SPARQL では慣れていないとうまく抽出できない) 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ほぼ毎日 (n=26) 週に1回以上 (n=46) 月に1回以上 (n=47) 年に1回以上 (n=38) 数年に1回 (n=7) 今回が初めて (n=43) 利用していない (n=12) 満足 どちらかといえば満足 どちらかといえば不満足 不満足 97 73 60 26 18 47 13 0 20 40 60 80 100 120 データの内容の充実度 検索・操作のしやすさ 画面の見やすさ・情報へのアクセスしやすさ データのダウンロード・提供機能 レスポンスタイム 特になし その他 国立国会図書館 令和 4 年度 Web NDL Authorities に関するアンケート結果の概要 7 / 7 <検索・表示等> 完全一致検索・マイナス検索機能の追加、NDL オンラインへの著者名検索・件名検索で ヒットしないものは検索ボタンを無効化してほしい、デジタルコレクションの肖像デー タを表示してほしい、典拠種別( 「著作」と「統一タイトル」)の違いを分かりやすく表 示してほしい、読みの根拠をわかりやすく表示してほしい ③ システムの連携に関すること 他の関係機関との連携を求める、没年情報のデジタルコレクションへの反映、NDL サー チへのリンク、NDL 内の他のサービスとの連携強化 ④ その他 広報の強化(Web NDL Authorities の存在が知られていない、一般向けの周知の充実) NDL オンラインでも典拠 ID から検索できるようにしてほしい このほか、他サービスに関する回答(特に、資料のデジタル化)が複数あり